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メ ッ シ ュとは

弊社の取扱商品などを元に少し説明させて頂きます。
網の目・・・
メッシュ、網目織などを意味し、網の目構造の布地や樹脂網、金網などにも用いられています。
本来は篩の単位で、日本でしか使われていなかったようです。海外では目開きで選定するのが通常とか・・。
篩の目、また粉類の粒子の大きさを示す単位ですが、我々が使っているのは網1インチ(2.54cm)当りの網の目の数を表します。
10メッシュは1インチ(2.54cm)に網の目が10個のことですので、100メッシュよりも粗い目ということになります。
しかし、同じ言い方をしてもメーカー、規格により線径が違う為、目開が違う商品が存在します。
ですから良くお客様から「100メッシュのナイロン網が欲しい」とお問合せ頂くのですが、それだけでは複数の規格が存在するためなかなかご提案できません。
やはり、目開(オープニング)や、開口率(オープニングエリア)、線径(糸の太さ)などをしっかり相談させて頂くことになります。
どうも昔からの篩の基準が根付いているようですね。(m/sとかで表す業界もあります)
これは金網でも同じです。金網の場合はJIS規格により織られているのですが、やはり線径、目開きの違う物が数種類存在いたします。
ですからやはり、線径もしくは目開により選別頂くことになります。もし目開き、線径が選別でき無い場合は一番流通している一般的な物をお勧めすることになります。

網は樹脂網、合成繊維網、メッシュクロス、スクリーンやボルティングクロスなどともいい、織り網、編んでいる網、細かい穴を均一の間隔で打抜いている網などがございますが、称してメッシュと言う言い方をするようです。金網も含みます。
弊社で取り扱っている商品は主に織り網が殆どです。(弊社ではパンチング穴は金属に限り取り扱っております)

そんな中でも弊社取扱いの製品はモノフィラメント(単繊維)で織られているのが特徴です。これは篩(ふるい)材や濾過(ろ過)フィルター材、フィルター支持体材、補強材などの利用で有効です。丈夫であるのと糸自体のホツレがございません。
他、ホームページには載せてませんがマルチフィラメントの物もございますが、弊社取扱いの規格は少なく、主に養殖網(ナイロン)になります。
モノフィラメントとは単一の長繊維です。釣り糸を思い浮かべていただければ想像頂けるかと思います。
対してマルチフィラメントは細い糸を束ねた物でミシンなどの縫製の糸を思い浮かべて頂ければおわかりになるかと思います。

まあ、生地に一定の間隔で穴が開いていたら何でもかんでも言われるみたいですね。
ご不明な点、本文に関するご指適等ございましたらご連絡くださいませ。

メッシュに関する開発案件対応

規格表にない素材や色、メッシュ数、また大量に使用するため、オリジナル、特注などの開発製造のご依頼を賜ります。
フィルター、スペーサー、防塵用など様々なメッシュを特注品として供給実績がございます。
(※特注品メッシュには生産ロットが必要です。)

当サイト運営会社であるセミテックは多くの協力織会社と連携し、お客様に必要なメッシュを提供できるよう日々努力いたしております。メーカー様や開発者様でこのようなメッシュは製造可能かなどの案件がございましたら、お気軽にお問合せください。

例えばこんな開発メッシュ①

素材はポリエステル、交点溶着。糸の細さ35ミクロン(13デニール)、100メッシュ。
薄くて、メッシュ数は100メッシュと混んでいるのに、糸が細いため開口率が高い(約74%)。
空気を通し易いけど、目は小さくと言った利用に向いた開発商品です。
開発案件試作も賜ります。(※スペックにより、価格、ロットが違います。要相談)
ご相談ください。

メッシュクロスの機能

モノフィラメントを素材としたメッシュクロスを、開き目がある織物と定着すると、メッシュクロスは固体分級性・通気性・通水性・光透過性等を有し、目的により開き目を選択し大小の物質を選別し捕捉する機能を有します。
この通過させる、通過させない機能を同時に発揮することで、分離する機能に及びます。さらに、構成する素材が持つ特性(性能)により、メッシュクロスが性能を発揮する環境に対応する性能を付与されるのである。

分離する機能の例として、固体・液体・気体中に混在する固形分の分離をあげることができます。固体(粉粒体)の分級(篩分け)、液体中の異物を除去する濾過フィルター、気体中の塵を除去する集塵フィルターなど。
メッシュクロスの選択により粗取りフィルターからメーン濾過フィルターまで供給が可能です。

メッシュクロスはフィルターの役目以外に、スペーサー・保持材(支持材)・補強材としての機能。携帯電話関連では音声を選り分けるための制動布として欠かせない部品になっており、今後期待できる「IT関連素材」であります。

メーカーは環境保全のため「きれい・やさしい・安心」を人と地球のために自社の廃棄物、リサイクル(ISOの取得)は基より、皆様に提供する素材、現在使用素材の代替品、メッシュクロスに新機能を付加した製品等環境保全を考慮した素材の開発と提供を進めております。
現状困っている事に対する営業提案が出来る体制を強化しております。

素材に金属線、或は合成繊維に金属コーティングを施せば電磁波を遮蔽し可視光を透過させるVDTフィルター等メッシュクロスに付加価値をつけた製品の開発による新製品・新用途を目指しております。
(特注品によりロットが必要)

通過させる機能の応用としてスクリーン印刷が上げられます。メッシュクロス上に版を形成させ、インクを通過させるところとさせないところをつくる。通過させるところを通過したインクは被印刷体に転移し印刷物が作られます。

メッシュクロスの機能イメージ図

粗い粒子を捕集したり、濾過したりに活用できます。

メッシュクロスの主な用途

メッシュクロスは幅広い産業分野でユーザーが求める高度な機能を満たした製品の提供と新たな用途開発のため新素材の開発を目指している。
環境保全・安全のため困っている現状を見つけだし、相談して下さい。

主な用途例を下記に列記します。

用語の説明

目開き・オープニング(micron)とは

メッシュの目の大きさ(糸と糸の間の隙間の大きさ)のミクロン数です。

糸の太さ・糸径(micron)とは

糸の太さのミクロン数です。

メッシュ(per inch)とは

1インチ(2.54cm)間の糸の本数です。

目開き率・オープニングエリア(%)とは

メッシュ全体に対する開孔部の割合です。
メッシュクロスの空間率、オープニングと製織前の線径により算出しています。

厚さ(micron)とは

メッシュの厚さのミクロン数です。

D:線径
OP:オープニング
OPA:オープニングエリア
T:厚さ

メッシュクロスの種類

メッシュクロスはモノフィラメント(単繊維)を素材とした網の目がある織物です。
モノフィラメントの材質、糸径、織物の密度、織組織を変化させることでオープニング(目開)・オープニングエリア(開口率)の違う様々な種類のメッシュクロスができます。
種類と規格の要素例を下記表にまとめました。

織り方について

メッシュの織り方はGG・XX・XXX・S(Schlinger)などのように表記されています。
それぞれの織り方については下図の通りです。

耐薬品性について

各原材料の耐化学薬品性については以下の通りです。